活用事例の最近のブログ記事

マクドナルドがTwitterを活用してキャンペーンをしています。お題が掲載されていて、それにTwitterで回答します。優秀な回答をしたユーザーには非売品のBig Americaマックカード2,000円分がプレゼントされるそうです。企画運営はアジャイルメディア・ネットワークさんのようです。

勝手に全米選手権!

bigamerica.jpg

どれくらい広まっているのか

すでに350件ほど投稿されています。
RTや他で話題になっているものも含めるとこれの倍以上はポストされているのではないでしょうか。さらにそれを閲覧した人を含めると合計その数倍はいると思います。


1月20日17:14 追記
公式アカウントによるとすでに投稿数が1,000件を超えたそうです
ビッグアメリカ 勝手に全米選手権 (bigamerica) on Twitter



参考になる工夫

Twitterのアカウントを持っていない人でもキャンペーン投稿フォームから呟けるようにしているのはいいなと思いました。このようにまだ該当のソーシャルメディアに入っていない人にも間口を広げていくことは今後常に検討したほうがいいですね。

このキャンペーンは「こんな○○はいやだ」 というすでにTwitterで多くの人が使ったことがあるフォーマットにうまく乗っかることで、より多くの人が参加しやすくなったと思います。

「こんなサンタは嫌だ」ふぁぼられランキング - さまざまなめりっと - はてなグループ::ついったー部

ねとらぼ:こんなセンター試験は嫌だ――"センター試験大喜利"がTwitterで盛り上がる - ITmedia News



マクドナルドは積極的にソーシャルメディアを活用中

米マクドナルドではTwitterに結構力を入れているようで、公式アカウントはもちろんTwitterに投稿するチームまでいるみたいです。
McDonald's (McDonalds) on Twitter

@McDonalds Twitter Contacts - About McDonald's


最近だと映画アバターとのタイアップによるTwitterを活用したキャンペーンなども行っていたようです。
ニテンイチリュウ : McDonalds x Avatar :: ARG + AR ◎映画「アバター」と提携

マクドナルドがキャンペーン発表 - プレスリリース




各編集コメント

yteppei
これまでも、ユーザーからの自然発生で多くの「お題」が出てきました。それが企業発信になるとどうなるのか、ちょっと注目したいです

毛塚
商品と直接的に関係のないトピックで話題を広げて露出を高めるという手法なので、キャンペーン提供側が用意した@bigamericaや#bigamerica がついていないところでどれだけ話題になっているかもチェックしてみたいと思います

Twitterでつぶやくと無料で音楽をダウンロードできるようになるというプロモーションがあるそうです。

Twitter Marketing: Free Downloads for Your Tweets Mashable


メルマガに登録すると無料レポートが読める
友達にメールで紹介するとサイト内のポイントがたまる

といったようなプロモーションと似てますね。


サービス立ち上げ直後などに加速したいときや、期間限定のキャンペーンをやるときに向いている気がします。

ご本人は意図されてないかもしれませんが、うまい流れだなあと思ったので紹介します。勝手な推測です。


1.ベンチャーの労務まわりの適当さをブログで指摘する。これによって言及された先の会社は炎上。話題としては一気に広がった。

解雇されたので起業します | Kousyoublog


2.多くの人のベンチャーの労務管理の適当さに対する問題意識が大きくなる。


3.話題が冷めないうちにその問題を解決するような情報・サービスの提供を行う。前エントリで労務について詳しいということがわかっているし、読者は流れ的にこのサービスを受け入れやすい状態になっている。

法務・ビジネス情報サイト「Knotworking.biz」を始めます | Kousyoublog

Knotworking.biz?フリーランス、ベンチャーで働く人のための知的財産権・契約等の法務、および労務・ビジネス情報サイト



先に話題を作ってから商品・サービスをリリースするというのはPRでよく使われているみたいですが、個人のブログをはじめとしたソーシャルメディアでも、うまくやれば最初にいいスタートダッシュをきれるかもしれないということを見せてくれた例だと思いました。もちろん提供するサービスの質が高くないと注目してもらえないでしょうけど。


Knotworking.bizはちょうど私が会社作って1年に満たない状態なこともあって、すごく参考になるサイトだったのでさっそくRSS登録させてもらいました。個人的に以下の記事が役に立ちそうでした。

従業員が増えた時にしなければならない事従業員数毎リスト ? Blog Archive | Knotworking.biz
ニコン役員の素早いブロガー対応 - webdog

自社の製品について書いてあるブログを読んだ役員が直接メールで連絡して、ブロガーがすぐに訂正したという話。

これくらい大きな規模の会社で役員がこの対応をできるのはすごいと思ったので紹介でした。

ニコンの人はたまたまこのブログを読んでたっていう可能性もありますが、おそらく自社の製品の評判をチェックしているのではないでしょうか。こういうコミュニケーションを常にとり続けることができるといいですね。


関連エントリ

やまけんの出張食い倒れ日記: ニコンのデジタル一眼レフカメラの困ったところ。そしてオリンパスのデジタルカメラのいいところ

やまけんの出張食い倒れ日記: 一つ前のエントリの「黄色かぶり現象」は、ニコンのカメラのトラブルではない可能性が!

やまけんの出張食い倒れ日記: ニコンさんごめんなさい。D700は健常であった! 「フリッカー現象」を学んだ一日だったのである!
Master List ?(A Wiki of Social Media Marketing Examples)?

ソーシャルメディアマーケティングのキャンペーンが並んでいるwikiです。

イケア、IBM、ヒュンダイ、HSBC、ハーレーダビッドソン、ホンダ、日立、H&M、GM、フォードなどの大きな会社の事例が紹介されてます。

かなり参考になったので紹介でした。

これから目にとまったソーシャルメディアキャンペーンの事例を紹介していきます。

ソーシャルメディアキャンペーンとは
ソーシャルメディアで実施する一連のプロモーションのプロジェクトと
考えていただければと思います。


今回紹介するのは、Will It Blend? というミキサーのプロモーションです。
笑顔のハイテンションなおっちゃんがいろんなものをミキサーにかけるという
ただそれだけの非常にシンプルな内容の動画なのですが、
その面白さと過激さから多くのブログなどで紹介されています。


その視聴回数は、YouTube - Blendtec's Channel に記載されている数字を
ざっと見て合計してみると、You Tubeだけでも3000万回以上はありそうでした。
他の動画サイトもあわせると、おそらく数億回視聴されているのではないでしょうか。

以下はiPhoneをブレンドしてる動画ですが、500万回以上視聴されています。





ほとんど予算を使わずに爆発的な広がりを見せたキャンペーンの好例だと思います。


なお、このキャンペーンの面白い点は、iPodやiPhoneなど、新しいものが出るたびに
ミキサーにかけるので、その都度また話題になって視聴回数が増えていることです。
内容はほとんど同じなのにミキサーにかけるものが変わるたびに、
再度多くのサイトで紹介してもらえるわけなので、かなり効率的なプロモーションだと思います。
11月22日にもYou Tubeでライブをやるみたいです。

また、ただ面白いだけでなく、頑丈で高速といったミキサーの特徴がものすごくわかりやすく伝わってきます。


他の会社とのタイアップでのプロモーションも行っているようです。
同じ内容なのはわかっているのに、最近邦訳が出てちょうど読もうと
思っていた本の著者が出ていて、思わずまた見てしまいました。





キャンペーンサイトも参考になります。以下はサイドバーに記載されている内容です。
友達に教える、RSS登録する、ブログに書くなどへのリンクがしっかりと用意されています。
ミキサーにかけてほしいものをリクエストできるのも面白いと思いました。


willitblend.JPG
こういうアイデア1つでかなりのユーザーを呼び込めるのが
ソーシャルメディアを活用したマーケティングの強みですね。
キャンペーンを設計した人はすごいと思います。
リンクベイトとは、すごく大雑把なまとめ方をすると
リンクを集めるためにいろいろと工夫をすること、
その工夫の結果できた成果物を指します。

煽りっぽいタイトルを書く、目にとまりやすいようにタイトルに数字を入れる、
極端な内容にして議論を巻き起こす、楽しい・悲しいなど感情に訴えかけるような
コンテンツを作るなどなど、いろいろな手法が議論されています。


この記事では、人を動かす感情に訴えかけるような文章を書くのが
苦手という人に、リンクを集めるためにどのようにコンテンツを
作ればいいのかを3つのポイントに絞って紹介します。



1.早めに公開する

とにかく早く新しいネタを提供します。
他のサイトよりも早くコンテンツをアップすれば、
それだけ多くの人に見てもらいやすくなります。

最近発表されたニュースはすぐに多くのサイトが記事として
紹介していきますので、若干クオリティが落ちてでも
スピード重視でアップしたほうが、アクセスを呼び込みやすいかと思います。


スピード重視して早めに公開した事例

私が過去に試してみた例としては、以下のようなものがあります。


1. GoogleのSEOスターターガイドの翻訳 - ソーシャルメディアマーケティング SMM.jp

先日アップした記事。とりあえず一番最初に翻訳して公開してみようと思い、
Googleのブログで発表された日の夜にアップしました。

まだ公開からあまり時間が経っていませんが、このブログの
記事の中では圧倒的にアクセスが多いページになりそうです。


2. SBM研究会...live blogging

SBM研究会というイベントのレポート。

ほぼリアルタイムで、1つの講演が終わるたびに
終了とほぼ同時にメモをアップしていました。

その日のうちにたくさんリンクやブックマークをしてもらえたようです。
今見てみたらページランクが4になっています。
特にそこから何か利益が出たりするわけではないのですが、
1日で作ったページの割にはよい結果だと思います。



2.新しいキーワードを見つけて、他にない情報を公開する

上記と重なる部分がありますが、まだ他にない情報を提供すると
それを調べていた人のサイトからリンクを貼ってもらえます。

検索したときに、ほとんどそのキーワードについて
解説しているサイトが存在しないときが狙い目です。


あなたがそのキーワードに関連したコンテンツを作れば、
それが検索エンジンで上位にヒットして調べている人に見てもらえます。
他に情報がないので、結果としてあなたのサイトにリンクが集まります。


新しいキーワードを見つけてサイトを作った事例

私が作った例としては以下のようなものがあります。


1. このブログ
「ソーシャルメディアマーケティング」にテーマを絞った
ブログは国内におそらくまだなかったので作りました


2. ソーシャルレンディングのブログ
「ソーシャルレンディング」のブログがなかったので作ってみました


まだ作ったばかりで、いずれもあまりリンクの数は集まっていませんが、
関連している情報を扱っているブログなどから少しずつリンクを貼ってもらっている
ようです。


なお、この手法にはリンクがもらえるという以上の大きなメリットがあります。

そのキーワードを調べている人からメールなどで連絡がもらえて、
情報交換したり、会って知り合いになれるというメリットです。

これによって、そのテーマについてより詳しく勉強できるだけでなく、
その業界がどれくらい進んでいるのかなどのネットで検索しても
わからない情報や知見を得ることができます。

連絡をくれるのは新しいテーマを勉強していたり、実際にビジネスに
しようとしている方々なので、非常に情報感度が高くて刺激になります。

さらに、ブログがきっかけでそれが仕事になったり、本や雑誌などの
お手伝いをさせていただく機会をいただいたりもすることもあります。

メリットがたくさんあるので、私は上記であげたブログ以外にもいくつか作っています。



この手法のポイントは、キーワードをいかに早く見つけるかという点です。
とにかく新しいものに興味を持ったら調べてみて、よさそうなら
サイトを立ち上げてみることをオススメします。


インターネット系の新しい話題を見つけるのであれば、
Techcrunch Japaneseブログヘラルドなどが参考になります。

Diggやdel.icio.usなどの人気のトピックの見出しだけでも読んで、
流行しそうなものを推測するのもいいと思います。



3.参照しやすいようにまとめる

特に新しい情報を自分で追加しなくても、既にある情報を
まとめてサイトにアップしておくことでリンクを貼ってもらいやすい
ページを作ることができます。

見ている人に
「あとでまた使うかも」 「あとでゆっくり読もう」
と思ってもらえるようなまとめを作りましょう。


よく見かける例としては、

何か事件や論争が起きたときにそれに関連したことを時系列にまとめるサイト
役に立つ便利なツールをたくさんまとめたページ

などがあります。

たくさん並べて、1ページあたりの分量を多めにしたほうがリンクを貼ってもらいやすいかと思います。



参照しやすいようにまとめた事例

過去に以下のようなものを作成しました。

無料動画サービスのリンク集


このサイトはYouTubeが買収された後くらいに作ったのですが、
とにかくたくさんのサイトを掲載していたのがよかったのか、
ブログやQ&Aサイトなど、いろいろなところで参照されるようになり、
ヤフーのような大きなページからもリンクをもらうことができました

サイトを作り始めたころに作ったサイトということもあって
見た目はあまりいいとは言えないサイトですが、
たまたま当時の時流にあっていたのか、多くのリンクを貼ってもらえました。

2日程度で作成したサイトでその後ほとんど更新していないのですが、
月間のユニークユーザー数は10万を超えているので、
そこそこうまく行っている事例だと思います。



まとめ

3つの項目に重複している要素が多いような気がしますが、
いずれも訪問者の感情に訴えかけるような文章を書くのが
苦手という人に向いている手法なのではないかと思います。


まとめてみると

見る人の役に立って、しかもまだ他のサイトにあまりないコンテンツを作る

というすごく当たり前な話なんですが、このポイントを意識して
コンテンツを作るといいのではないでしょうか。



なお、リンクベイトに関しては既にいろいろと研究されていて、
たくさんの参考になるエントリがありますので、興味がある方は
そちらもあわせてご覧ください。

大量のリンクを集めるリンクベイトを量産する 3 つのステップ | 住 太陽のブログ

驚くほどリンクが集まる「リンクベイティング」に世界中が釣られている | 住 太陽のブログ

リンクベイトは注目されてもリンクを獲得しなきゃ意味がない! リンクベイトの価値を測る方法 | Web担当者Forum

リンクを継続して集めるためのコンテンツ制作「9つの法則」|Sphinn Japan Blog
Barack Obama and Joe Biden: The Change We Need

だいぶ前から知人との話題にあがっているのですが、
バラックオバマのソーシャルメディアの使い方が参考になります。


以下がサイトで使われているソーシャルメディアへのリンク部分です。 オバマのソーシャルメディア活用事例
ゲイやレズビアン向けのSNSなど、比較的ニッチなサービスまで登録していて、
 より多くの人に向けて情報発信していこうという姿勢が見受けられます。


若干惜しいのが、単純なリンクになってしまっていて、
 サイトにソーシャルメディアでの動きが反映されていない点です。
 フィードを読み込むなどして、friendfeed のように書き込みの一部が
サイトでも見られるようにするとより効果がありそうです。


今後、企業が運営しているサイト、個人ブランディングのためのブログなどでも
このような動きが進んでくると考えられます。

twitterやSNSなどをカスタマーサポートや情報発信に使うなんて怖いと
いうようなイメージを持って検討すらしないでいたら、他の企業がうまく
それらを活用して消費者との距離を縮めてシェアを奪われていた、


なんてということになりかねない時代はすぐそこまで来ていると思います。

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