2009年6月アーカイブ

先ほどツールに関連する記事を書いて思い出したのですが、以下の記事でまとめられている分析をTwitter や はてブで自動化できれば、かなり面白いんじゃないでしょうか。

私の異常なtwitter またはいかにして?(?????)?がバズるに至ったか - Life Like Light

ある人がTwitterでつぶやいた記事を、そのつぶやきで記事に気がついた誰かがブクマして、そのブクマのRSSを購読していた人がさらにブクマしたりTwitterに投稿したりするみたいな流れを可視化するということです。

もちろん実際には口頭で直接知り合いから聞いたとか、スカイプやメールで教えてもらったというような、つながりとは関係のない他の要因によって投稿されたという可能性は排除できないんですが、あえて繋がりだけを見てそうなったものと仮定して分析するということで、面白いデータが取れそうです。

ブログのバイラルを測定するツールは結構売られているので、近いうちに海外で誰かが Twitter 用 のツールを売り出しそうではあります。採算を考えると日本で作る人はいなそうですが、もし誰かが似たようなものを作っていたら教えてもらえるとうれしいです。

1つのサイトだけでなく複数のサイトのつながりを横断してチェックするのは大変そうですが、Mixi、Google、Facebookなどは、もろもろ共有してオープンにする流れになっているので意外と簡単にできるようになるのかもしれません。
もうだいぶ前の記事なんですが、この記事を拝見して、サイト内にたまっているコンテンツをどうコンテキストと結びつけて見せることができるかが、これからのサイト運営のポイントになるんじゃないかと思いました。検索エンジンから来たユーザーに行っているLPOと似たようなことを、ソーシャルメディアからアクセスしてきたユーザーに対してするということです。

Webコンテンツがテクノロジードリブンからコンテンツドリブンに変化しつつある:[mi]みたいもん!


どういう人に紹介されてきたか、どういうコメントのやり取りの後にアクセスしてきたかなどによって表示させる内容を変えることで、よりユーザーの目的に合致したコンテンツを提示することができると思います。それをするためには SNS や Twitter みたいな外部の情報を使う必要があるんですが、今後どんどん情報はオープンになっていくので、たぶん問題なくできるようになってる気がします。
Twitterでつぶやくと無料で音楽をダウンロードできるようになるというプロモーションがあるそうです。

Twitter Marketing: Free Downloads for Your Tweets Mashable


メルマガに登録すると無料レポートが読める
友達にメールで紹介するとサイト内のポイントがたまる

といったようなプロモーションと似てますね。


サービス立ち上げ直後などに加速したいときや、期間限定のキャンペーンをやるときに向いている気がします。

ソーシャルメディアマーケティングをビジネスにしようという会社が出てきました。いろいろなソーシャルメディアを一元管理できるツールを提供するようです。初期100万円?、月額10万円、もしくは15万円だそうです。


モディファイ、グランドデザインと提携しソーシャルメディアマーケティング事業に参入 日経プレスリリース

SM3(Social Media Marketing Modifier)は、モディファイが開発した、Twitter、Flickr、YouTube、Facebookなどの米国系ソーシャルメディア、およびmixi、アメブロ、各種ブログなどの国内のソーシャルメディアを活用したマーケティングを支援するためのテクノロジーです。SM3は、各種ソーシャルメディアに設置した複数アカウントを管理し、投稿するためのワークフローや効果測定などの機能を持ちます。

SM3は、以下の主要機能を備えております。
  ・BlogやSNSなどの複数アカウントの投稿管理
  ・コンテンツ投稿前のワークフロー
  ・手動の投稿用エディタ
  ・自社サイトやBlogなどからのコンテンツの収集と投稿管理
  ・効果測定機能(Twitterのみ)

(以上引用)

計測・管理系のツールを提供するのは他の会社がSMM関連のビジネスをはじめないと売れないと思うので、だいぶ時代の先を行っているなあという印象です。どのチャネルが効果的なのかの事例がたまっていくので先行者メリットは少しはありそうです。盛り上がってきてみんなが上記の要素を提案に盛り込むようになってきたときに、それに乗っかってたくさん売れるかもしれません。


機能を小分けにしてもう少し安くしたほうがよさそうです。なぜかというと、上記であげられているソーシャルメディアをいきなりまとめて使うという会社は少なく、まずはブログから、まずはmixiからというようにどれか選んで小さくはじめるところが多いと思うからです。ヒアリングして回っているわけではないので正確なところはわかりませんが。


複数の大手ソーシャルメディアにおいて企業が社名、ブランドごとのアカウントを保有して、横断的に活用するような時代がくれば使われそうですが、まだだいぶ時間がかかりそうです。
ご本人は意図されてないかもしれませんが、うまい流れだなあと思ったので紹介します。勝手な推測です。


1.ベンチャーの労務まわりの適当さをブログで指摘する。これによって言及された先の会社は炎上。話題としては一気に広がった。

解雇されたので起業します | Kousyoublog


2.多くの人のベンチャーの労務管理の適当さに対する問題意識が大きくなる。


3.話題が冷めないうちにその問題を解決するような情報・サービスの提供を行う。前エントリで労務について詳しいということがわかっているし、読者は流れ的にこのサービスを受け入れやすい状態になっている。

法務・ビジネス情報サイト「Knotworking.biz」を始めます | Kousyoublog

Knotworking.biz?フリーランス、ベンチャーで働く人のための知的財産権・契約等の法務、および労務・ビジネス情報サイト



先に話題を作ってから商品・サービスをリリースするというのはPRでよく使われているみたいですが、個人のブログをはじめとしたソーシャルメディアでも、うまくやれば最初にいいスタートダッシュをきれるかもしれないということを見せてくれた例だと思いました。もちろん提供するサービスの質が高くないと注目してもらえないでしょうけど。


Knotworking.bizはちょうど私が会社作って1年に満たない状態なこともあって、すごく参考になるサイトだったのでさっそくRSS登録させてもらいました。個人的に以下の記事が役に立ちそうでした。

従業員が増えた時にしなければならない事従業員数毎リスト ? Blog Archive | Knotworking.biz
今後ソーシャルメディアポリシーを策定する企業にとって参考になりそうな記事があったので紹介です。ポリシーに組み入れるべき10項目を説明しています。

10 Must-Haves for Your Social Media Policy

1.ソーシャルメディアを使う目的
2.書いたことに責任を持つ
3.正直であること
4.読者を考慮する
5.正しい判断のために訓練する
6.コミュニティのコンセプトを理解する
7.著作権とフェアユースの尊重
8.機密情報漏洩防止
9.なんらかの価値を提供する
10.本来の業務の生産性とのバランス
(意訳です)

これから特に8番の項目が問題になりそうな気がしています。ソーシャルメディアで活動するときに仕事とプライベートの境がより曖昧になっていくと思うので、出していい情報の範囲をよく検討して定めておいたほうがよさそうです。
あと4番で説明されていることに関連しているのですが、現在のユーザーや顧客は意識していても、見込みユーザー/客、従業員、入社予定の人、退職者、競合企業などへの配慮が抜け落ちてしまうということはあるかもしれないと思いました。この認識が抜けていると思わぬところから問題の火種が発生してしまうかもしれません。

記事の最後にソーシャルメディアポリシーの実例も掲載されていてこれも参考になります。
Twitterについて書かれた記事なのですが、どのソーシャルメディアを活用するときにもいえることがまとめられていたので紹介します。

Twitterの真の力 | Web担当者Forum


Twitterの真の力は、オンライン上の関係を現実世界の関係へと変換することにある

とありましたが、オンラインでの関係性をオフラインに転化させるのは、長い目で見るとすごく効果が大きいと思います。一度実際に会って話してお互いに興味を持てば、今まで以上に他の人に広めてもらいやすくなりますし、さらに何か新しいことをはじめるときに意見をもらえるなどのメリットがでてくるのではないでしょうか。

オンラインでのコミュニケーションだけでなくオフラインでの関係性を作ることで、何かを広めてもらうときに使われる方法も Twitter → メール → スカイプ・メッセンジャー → 直接会って伝える のように少しずつリアルの比重が高まっていって、より印象に残りやすいものになっていくような気がします。自分が知らない人へ広めてもらうのはなくて、まずは知り合い同士の話題にあげてもらううちに記憶に残り、その人たちが外へも広げてくれるというイメージです。

特に調べたことはなくて実際どうなのかはわからないので、何か方法が思い浮かべば調べてみたいと思います。

なんだか考えが整理できないまま書いてしまったのでまた似たようなテーマについて書きます。


追記
あと、実際に会うことで仕事につながりやすくなるというのはありそうです。Twitterやブログで特定の分野についてすごく参考になることを書いている人という情報だけだと仕事をお願いしようというところまではいかなくても、何かのきっかけで一度会って、どういう人でどこに所属しているかなどの情報が入れば何かあったときに話をもちかけやすくなるからです。
DMA(Direct Marketing Association)今年の4?5月にかけて行った調査によると、 すでに70%以上の会社がソーシャルネットワークをブランディングや顧客とのコミュニケーションのために使っているそうです。 調査対象企業がだいぶ偏っていて実際よりは数値が大きくなっていそうですが、少しずつ普及してきているのは間違いないと思います。 DMA: Social media marketing viewed as valuable, pervasive :: BtoB Magazine
SEOのブログじゃないんですが、SEOも興味があって調べているのでたまに取りあげていきます。

はてなブックマークのやりすぎちゃったかもしれないSEO - ぼくはまちちゃん!(Hatena)

この記事ではてなブックマークのクローラーと人に違うURL見せるのが問題として指摘されていますが、クローラーへ見せるURLを統一するのはcanonical属性が導入されたことからもむしろ推奨されてると思います。アマゾンは最初のころからやってますがペナルティ受けたことはなさそうですし。

クローキング=悪いもの という間違った認識が広まりそうだったので書いてみました。

以下を全部読めばたぶん理解しやすいです。
クローキングやIPデリバリーを正当な目的で利用する場合だってあるんだ | Web担当者Forum
アフィリエイトリンクの転送先をユーザーとクローラで変更するのはクローキングスパム? | Web担当者Forum
真っ白?真っ黒 5段階のクローキング/許されるクローキングと許されないクローキング (後編) | Web担当者Forum


別の問題になりますが、ソーシャルブックマークのページが本家のサイトよりも上に表示されて邪魔というのは確かにあるので、やりすぎはやめてほしいというのには同意です。

追記:誤解が生まれそうな表現だったので、タイトルに「正しく使う分には」を追加しました


追記2: SEMリサーチですごく詳しい解説をしているのでリンクしておきます

はてなブックマークのSEO手法はスパムか?::SEM R
よく更新が止まっていてここ2か月くらい更新していなかったこのブログですが、また更新していこうと思います。1つ1つの記事は短くなると思います。

このブログの更新を止めている間に何をしていたかというと、1つブログを更新していました。以前は複数のテーマごとのブログを、勉強や調べ物をしつつ少しずつ更新するという書き方をしていたのですが、1つに絞るとどれくらいアクセスが集まるのかを試そうと思い絞ってみました。



2か月経過した時点でだいたい1500セッション/日ほどになり、それなりに集まるなと思っていたところ、特におかしなことしたわけでもないのにGoogleの補足インデックスに入ってしまってトラフィックが一気に激減してしまいました。何かしたからといって急に直るものでもなさそうなので、区切りをつけて他のブログを再開しました。


当然ですが1つに絞ると何か起きたときのリスクが高くなりますね。ビジネスとして本格的にサイトを運営するならドメインを1つに絞ったほうがいい状況のほうが多そうですが、ニッチなところに興味を持って検索している人にリーチする分には目的別に分散させておくのもありかなと思いました。
もう時間が経ってしまいましたが、Microsoft がLivesearchに代わる検索エンジンをリリースしました。意思決定を手伝うための検索だそうです。

Bing

だいぶ話題になったようで一時的にではありますが、Yahoo!よりも使われた時間帯があったみたいです。

こちらのブログを拝見すると4つの領域に力を入れてるそうです。

米MS、新検索エンジン「Bing」発表 - コンセプトは「ディシジョン・エンジン」::SEM R

数多くある検索タスクの中で、Bingは今回ユーザーがオンライン上で商品を購入する、旅行を手配する、健康に関わる情報を参照する、地域の会社や店舗に関する情報を調べる、という4つの領域に重点をおいて開発した。


試しに上記の4つの領域に重なりそうなワードでいくつか検索してみましたが、まだきちんとローカライズできていないのか特に精度が高いわけではなさそうでした。なんだかクラスタリング検索のMooterと思い出しました。日本語で検索してみて何か特徴的な検索結果が見られたという方は教えてください。


検索しているうちに、意思決定を手伝うには広告のデータをうまく使うといいんじゃないかと思いました。たくさん出稿されているキーワードであればあるほどおそらく探されている率が高いうえに、誰かがお金払うということは意思決定にからんでそうなので。広告のデータを使って検索結果に広告以外のものを表示させたら広告はクリックされなくなりそうですが。
先日勝手に訳してこのブログで公開したGoogleのSEOスターターガイドですが、公式に日本語訳が出たようですので紹介します。

Webmaster Central 日本版 公式ブログ: Google 検索エンジン最適化スターターガイド

文中の例も日本語になっていてよりわかりやすいです。

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