2008年4月アーカイブ

以下の記事を読んで気になった点を抜粋しました。

Web 2.0 Expo - Social Media Optimization: Online Marketing Blog
http://www.toprankblog.com/2008/04/web-20-expo-social-media-optimization/


■SMOの9つのルール

1.ターゲットを知る、分析する

2.オリジナルなコンテンツを作る?新しいことに挑戦する

3.リンクに値するいつでも新鮮なコンテンツを作ることで、リンクされやすくする

4.タグ付けやブックマークをしやすくする 例えばツール:ShareThis Sociable(wordpressのプラグイン)などを使う
(国内だとAddClipsなどですかね)

5.RSS、メール配信、ニュースレター、埋め込みできるようにする、マッシュアップ、e-bookなどを活用してコンテンツを広まりやすくする

6.コメントやリンク掲載やトラフィック誘導をしてくれた人に報いて感謝する

7.誠実で本物であること。もしそうでないならユーザーは知識が豊富なので、釣りか意図的なマーケティングだと思われる

8.参加する?自分のサイトだけではなく他のサイトでも。特にそれが大きなトラフィック流入元となる場合は。ただトラフィックを取るのではなく、ソーシャルニュースに参加する。

9.SMOを標準化する。ソーシャルメディア戦略を作り出して、他でも使えるようにする


全体を通じて、短期ではなく長期的な視点で戦略を考えるのが大切


■SMOのROIをどう計測するか

・通常のアクセス解析
・ソーシャルメディアとプロモーションしたページの両方で、ユーザーがどの程度かかわってくれたかを見る。コメントなど
・メディア間でのアクセスの連鎖効果。Diggで人気になったコンテンツがdel.icio.usやstumbleuponなどでも注目される
・実際にあがったコンバージョン数、登録、購読、広告のクリック数など
・リンクがどれだけ増えたか、ロングテールのキーワードで上位表示されるようになったか
・ブランディングやマインドシェアの上昇。継続的によいコンテンツを投稿しつづけることは投資

以上まとめ

ROIの計測方法については、アクセスやコンバージョン数の増加と同様に、ブランディングやマインドシェアの高まりも考慮する必要があって、どれを目的にするかによって戦略が変わってきます。SMOを行う上でのルールをまとめている方はたくさんいらっしゃります。どれも非常に参考になります。

進化する SMO - SMOの18のルール
5 Rules of Social Media Optimization (SMO):Influential Marketing Blog

ソーシャルメディアマーケティングについて非常に詳しく解説している doshdoshに戦略についてまとめられていたので訳してみました。ソーシャルメディアを活用するときの目標とターゲットの設定についての記事です。

Social Media Marketing Campaigns: How to Set Goals and Define Your Target Market :doshdosh

以下訳

ソーシャルメディアマーケティングのキャンペーンを始める前に、目標設定と見込み・ターゲットとする顧客を定義することは必須である。何を達成して、どんなそうにアプローチするのかを明確に理解していなければ、プロモーションキャンペーンは焦点のぶれたものになってしまい、結果も断片的で弱いものになってしまうだろう。

ソーシャルメディアマーケティングにおいては、初期に目標とターゲットの設定をすることが非常に重要だ。

組織的に動くために目標をプロットするということだけではなく、目標こそが最適な戦略とターゲットとするコミュニティを決定するのだ。

この記事ではソーシャルメディアマーケティングにおける一般的なゴールについて述べ、どうやってターゲットを設定するかについても触れる。

5つの一般的なソーシャルメディアマーケティングの目標

ソーシャルメディアマーケティングの目標は様々な異なった戦略とチャネルを含むだろう。それは以下の全ての利益を達成するよう動くことを可能にする。それらは互いに補完しあい、いずれかが発生すれば、他の目的も達成される。(例:
よいブランド認知は多くの被リンクに繋がる)

以下にいくつかの目標を示す

1.ブランド認知を増やす

コンテンツが作られてソーシャルメディアで広められることは、他との明確な質の差を発生させて、ブランドの認知度を向上させることに繋がる。新しいサイトかビジネスにとって、この広がりはブランドの親しみに繋がる。ほとんどのブランドでソーシャルメディアは急速にクチコミを広げていく。


2.評判の管理

あなたのブランドに対していい影響を潜在顧客、既存顧客に受け取ってもらうことがここでの目的。この作業の本質は、あまり自らを押し出すことではなく、検索エンジンであなたのブランド名で検索したときに上位表示されているソーシャルメディアのプロフィールやウィキに関連しているだろう。

これにはフォーラムやフィードバックを得るためのサイトであなたのサイトがどう言及されているかをチェックすることも含む。これをソーシャルメディア最適化と見る人もいるが、私はこれをプルマーケティングだと考えている。


3.検索エンジンの順位を上げる

より大きなSEOやリンクビルディングのフレームワークを考えたとき、コンテンツは創造的に開発されて、ソーシャルニュースのサイトのユーザーからリンクを集めるためにプローモーションされる

これはどういうことかというと、あなたは興味を持っている人のアクセスを集める小さいコミュニティを使う代わりに、あなたのサイトに最もリンクを貼ってくれそうなソーシャルメディアをターゲットとするべきである。一方で重要なのは、あなたのサイトのプロフィールはそのターゲットとしたメディアに完全に関連付ける必要はない
コンテンツは特に違うユーザーにアピールできるよう作られる。


4.関連したユーザーのトラフィックを集める

あなたのサイトに興味があるユーザーだけを集めることだけに興味があるのなら、あなたはトピックの関連性の高いコミュニティに投資をするべきだ。

ソーシャルサイトのトピックの焦点はあなたのサイトがカバーしているものに直結している。例えば、インターネットマーケティングに関する記事をDiggのような幅広いトピックを扱ったプラットフォームでプロモーションする代わりに、Sphinnのようなより適切なコミュニティで推薦すればいい、そうすることでより多くのあなたのサイトをチェックし続けてくれそうな人を集めることができる。


5.製品やサービスの売り上げを増やす

製品の売り上げを増やすには、コミュニティで尊敬されているインフルエンサーにリリースを送ったり、記事広告などを取り組むのが効率的。あからさまな広告的なプロフィールでソーシャルメディアのユーザーに強引に売り込みをかけることはスパムだとみなされるのでよくない。

マーケットを細分化して特定のユーザーに対して一番よいソリューションを提供することに注力するのがいい解決策だ。もちろんあなたのサイトのトラフィック見込みを増やすためにも、あなたのニッチな分野に関連性の高いコミュニティをターゲットとするべきだ。

いくつかの異なる目標を持つことは個別の目標を達成するための特定のコミュニティに対する小さなキャンペーンをすることを可能にする。例えば、Diggでリンクを集めるためのキャンペーンを行いつつ、同時にYouTubeやDaily Motionなどのソーシャルビデオのコミュニティを活用してブランド認知を高めることができる。

キャンペーンを分割することはそれぞれのコミュニティの一般的なROIを計測することを用意にする。長期にわたって成果をプロットして解析すれば、どのソーシャルメディアチャネルが目標を一番満たすかがわかる。これが次のマーケティングの打ち手を考えることに繋がる。


ソーシャルメディアキャンペーンでターゲットとするマーケットを定義する

ソーシャルメディアの目的を決定したあとは、実際にどんなユーザーをターゲットとするかを定義する必要がある。もしサイトやビジネスをある程度運営しているのであれば、既にどこにリーチすべきかのおおまかなアイデアがあるはずだ。

ソーシャルメディアマーケティングのコンテクストにおいて、あなたの設定した目標はターゲットとするべきユーザーをある程度決めてしまう。例えばあなたが全体の売り上げを増やしたいのであれば、収益になるあなたの商品やオファーに興味を持ってくれる購買層が多く使っているソーシャルメディアがよい。

リンクを集めたいのであれば、リンクを掲載したり影響力のあるリンクを貼ることができる人たちをターゲットとするべきだ。(ブロガーやソーシャルメディアのユーザーなど)目標がターゲットとする層をある程度決める一方、あなたのビジネスモデルも重要な要素である。あなたは何を売っていて、どういう人が興味を持つだろうか。

時にはあなたのターゲットとするユーザーが多くの人口動態セグメントにまたがる場合もある。もしあなたが一般的なテクノロジーに関するブログを運営しているとすると、閲覧者のプロフィールはかなり幅広いだろう。テクノロジーに興味を持ったプログラマもいればマーケッターもいるし、男も女もいて、ほぼ全ての年齢を網羅しているだろう。

いくつかのビジネスモデルでは特定の顧客プロフィールを持っている場合がある。女性誌では性別、年齢、地域でユーザーを定義している。あなたがターゲットとしているコミュニティはこれと同じユーザー層である必要がある。

ソーシャルメディアキャンペーンを開始する前の8つの質問

1. 誰が最も自分のコンテンツに興味を持ちそうか?

2. 誰とコミュニケーションを取りたいか、それはなぜか?

3. そのソーシャルメディアはどんなユーザーを持っているか?

4. 今自分のサイトやサービスについてどう言われているか?

5. どんなタイプの人が自分の商品やサービスを購入しそうか?

6. ターゲットとしているユーザーはどんなツールやオンラインサービスを使っているか?

7. あなたのターゲットとするユーザーがよく見ているサイトはどれか?

8. ターゲットとするユーザーの共通点は何か?


私はこの質問のうちいくつかを友人や同僚数人に送って、彼らの答えをまとめるのが好きだ。それぞれが独自の視点を持っていて、違ったインターネットの使い方をしている。彼らの回答は潜在的なオンラインの顧客と彼らの嗜好に関する一般的なアイデアを提供してくれるだろう。

一度あなたのユーザーに対する概要を作成した後は、より簡単にターゲットとするべきソーシャルメディアチャネルを選択することができるだろう。これによってソーシャルメディアマーケティングキャンペーンの予備的な準備を終わらせることができる。


ソーシャルメディアマーケティングの限界を理解する

ソーシャルメディアチャネルはたしかにトラフィックや認知やリンクを集めることができるが、大部分の潜在的顧客はこれらのソーシャルメディアを知らないということを頭にいれておいたほうがいい。これは特定の層向けの小さなビジネスだ。

もしあなたがニューヨークの配管工(plumber)だとすると

、ソーシャルメディアは売り上げに対する直接的な影響を与えることはないだろう。ほとんどの見込み顧客が検索エンジンで「plumber in New York」や「New York plumber service」などと検索してあなたを見つけるだろう。彼らは配管工を見つけるためにYouTubeにアクセスしたりしない。

あなたができることは、あなたのサイトにトラフィックや注意を向ける複数の経路を作るための動的なコンテンツを使うことだ。これはトラフィックが多くて幅広い層向けであるYoutubeやDiggのようなチャネルに広めるための口実となるブログやコンテンツを作ることを含む。

あなたの売り込み用のページは受け入れられないだろうが、配管工の取引に関する面白い記事や動画は一般的なユーザーに関連性がある。配管工はただの一例だ。ほとんどのビジネスで、オンラインコミュニティで広がる動的なコンテンツはビジネスにメリットをもたらすだろう。

小さなビジネスのためのマーケティングの方程式と戦略はこのようになる
ソーシャルメディアでの広まり=ブランド認知度+クチコミ=新規顧客

これはあなたの売り上げや顧客基盤を増やす直接的な方法ではない。ブランド認知度を広めるための非常に有力なツールである一方、ソーシャルメディアマーケティングは従来のサーチマーケティングの目標(いつも検索エンジンでの上位表示のための改善を続けるべき)と統合されるべきだ。

正しく行えば、ソーシャルメディアマーケティングはより多くの顧客と売り上げの増加をもたらすだろう。ダイレクトレスポンスマーケティングと違って即効性のあるものではないが。


次回:異なるソーシャルメディアチャネルを分析する

このシリーズの次回の記事はタイプ別にソーシャルメディアチャネルを分けて、ターゲットにできるメディアのリストを提供する。これは小さなステップが効果的なプロモーションに含まれるというソーシャルメディアキャンペーンの事例にもなる。

「ソーシャルメディアマーケティングの基礎」は、あなたのサイトやビジネスがより多く露出と顧客を獲得するためにソーシャルメディアの力を有効活用する方法を教えるチュートリアルだ。あなたが読んだ記事はこのシリーズの3つ目の記事だ。

訳終わり

ところどころ訳が怪しいと思うので、おかしいと思ったら元の記事を読んでください。。。

考察
まだソーシャルメディアマーケティングを戦略的に行うということ自体がまだあまり認知されていないですが、実施するときにはSEOやSEMと同様にあらかじめ戦略、戦術を考えて、予算を決めてから開始する必要があるということがよくわかる記事でした。

私も今後は以下のようなステップを踏まえて考えていこうと思います。

目的を考える

1.ブランド認知を増やす、2.評判を管理する、3.検索エンジンの順位を上げる、4.関連したユーザーのトラフィックを集める、5.製品やサービスの売り上げを増やす、といった複数の目標の中からどれをどれくらい達成するのかを決める。何をリターンとして計測するのかを定義しておく

上記の8つの質問を踏まえつつ、それを達成するためにターゲットとするマーケットを考える

ソーシャルメディアキャンペーンを実施

メディアごとのROIの計測

次の打ち手の検討


ソーシャルメディアマーケティングでのROIの計測方法については
様々なブログで議論されていますので、近いうちにそれを取り上げようと思います。
毎年4月1日は多くのサイトがかなり本格的なネタを仕込んでユーモアを競いあうようになっています。
気合の入ったサイトは多くのサイトで紹介されていて、普段あまり注目されていないサイトが一気に認知度を高めるきっかけとしてよさそうです。

エイプリルフールに便乗しているサイトまとめ2008年版:GIGAZINE
続・エイプリルフールに便乗しているサイトまとめ2008年版:GIGAZINE
日本インターネットエイプリルフール協会

まぐまぐや電脳卸みたいに(この2サイトは毎年すごい)結構工数かけて作ってるような会社もあれば、ちょっとしたアイデアからインパクトで勝負する会社までいろいろとあります。多くの人に見てもらえる機会だと思うと、工数をかけたとしても意外と割安かもしれないです。大手のサイトに取り上げてもらえて、大手サイトを見た個人のブログでも言及されて伝播していくことを考えると、トラフィックを大きく増やすことも可能だと思います。

特に今みたいにまだエイプリルフールネタをやる企業が少ないうちは、4月1日に何かを仕込んでおくことで、たくさんのリンクを集めることができそうです。一時的にでもトラフィックが急増して、しかも数百サイトからリンクを貼ってもらえるのであれば、ちゃんと予算組んで取り組んでもペイするかもしれません。

でもちゃんとPR費として考えて、費用対効果を見ている会社はまだあまりなさそうです。
リスクとしてリンク元のサイトテーマやアンカーテキストが分散して評価が下がってしまうというのが考えられますが、とりあえずあまりやる会社がいないうちに試してみるのがよさそうです。僕も来年は何かやってみようと思いました。


ソーシャルメディアマーケティングの考え方の1つとして、盛り上がっているところに便乗するというのが思い浮かびますが、エイプリルフールはまさにそれですね。ブログなどで論争が起きているところに、あえて極端な意見を出すことで、多くの人の注目を集めるというようなことを計算してやっている人も結構いそうな気がしています。

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